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知ろう!学ぼう!

避難訓練 - 災害発生時のペット同行避難訓練

先日ブリオは、横浜市中区として初の試みとなる神奈川動物ボランティア連絡会主催の、「グランドメゾン本牧 災害発生時のペット同行避難訓練」に参加しました。今回の避難訓練は、地震などの災害時に、ペットと一緒に避難するためのポイントと、災害時に役に立つハウストレーニングを行い、飼い主が事前に準備する物や、災害時の課題を共有することがねらいです。

ペット同行避難訓練風景

自治会でのペット同行避難訓練

自治会でのペット同行避難訓練風景

災害時のペット対策
「災害時のペット対策」
(動物愛護センター:横浜市保健所)

今回の地元マンション「グランドメゾン本牧」の避難訓練は、神奈川動物ボランティア連絡会主催、横浜市中区生活衛生課、横浜市中区獣医師会、横浜市指定管理者横浜植木株式会社(横浜市都市部公園課)の協力のもと、横浜本牧山頂公園で実施されました。

本牧山頂公園付近では、約2500匹の犬が登録されており、ペット飼育率(14%)は中区全体(10%)を超えるそう。大規模災害に備え、自治会単位で備えることでペット防災の意識を高める取り組みです。

集合場所で配布された「災害時のペット対策」には、地域防災拠点でのペットとの同行避難訓練対応ガイドラインや、犬・猫の飼い主の対応などについてもご紹介しています。

災害時に役立つハウストレーニング

  1. STEP1
    ダンボールハウスに慣れさせるワンポイントレッスン1
    まずはダンボールの両側を開けてトンネルを作りましょう。たいていどの子もこのように抵抗します。
  2. STEP2
    ダンボールハウスに慣れさせるワンポイントレッスン2
    嫌がっても途中でやめず、更にもう1歩奥までワンちゃんを入れて、そこで少し止めます。
  3. STEP3
    ダンボールハウスに慣れさせるワンポイントレッスン3
    その後出口の方へ誘導します。何度も繰り返すうちに、最初の抵抗はじょじょになくなりダンボールに慣れてきます。
  4. STEP4
    ダンボールハウスに慣れさせるワンポイントレッスン4
    慣れてきたらトンネルの片側を閉めます。このようにダンボールの中でお座りできるようにまでなったらトレーニング成功です!

集合場所でのあいさつのあと、広場のドッグランに移動し、災害発生時に役に立つケージへの誘導訓練を行いました。

普段からハウス慣れてしてなく、また夜も飼い主さんと一緒に寝ているワンちゃんは、災害時ハウスに一人でいることに大変ストレスを感じます。
また飼い主さん以外の人に慣れていない子で、攻撃性がある場合などは、災害時になるとまずは食事の世話のみで、掃除や散歩は後回しといった不利な状況になりかねません。災害時は、ボランティアさんなど他の人が世話をするケースもあるため、普段から社会性を身に付けさせ、ハウスに慣れるようトレーニングが必要です。

東日本大震災の時は、ケージが不足し、また汚れたら捨てられるといった衛生面からダンボールがハウスのかわりとなりました。
それではダンボールハウスに慣れさせるワンポイントレッスンです。

身軽に持てるクレートを準備

訓練風景

地域の避難場所には、基本的にはケージの備えはないと思いましょう。
例えば横浜市中区では、20個ほどのケージの備えはあるものの、それらは基本的に飼い主がいない迷子犬用として優先されます。
救済支援が入るまでの数日間は、リードと飼い主が持参した運搬用のキャリーケースでの生活になってしまうため、軽量で折り畳みができる、持ち運び便利なソフトケージの準備をしておくとよいでしょう。

災害時の健康管理

災害時は、たくさんのペットたちと同じ場所で生活するため、日頃からワクチン接種やノミ・ダニ駆除対策を行いましょう。
また飼い主の明示のために、マイクロチップや鑑札札、迷子札の装着も必要です。
またフードなどは、質を問わなければ最低1週間もあれば届きますが、日頃から療法食などを摂っているワンちゃんは、小分けになっている療法食を準備しておきましょう。また命綱となっている薬がある場合は、1ヶ月くらいはストックし、既往歴がわかるよう書き留めておきます。

「被災動物とペット防災を考える」飼育者の役割として

ガイドラインの取り決め

先日環境省は、「被災動物の救護対策ガイドライン」の概要をまとめ、全国に配布する計画であると発表しました。概要には「災害発生時は原則として、飼い主とペットは同行避難を行う」と明記。
自治体に対し、避難所や仮設住宅へのペット受け入れの配慮を求めるそうです。これによりペット同行避難者の扱いは、各地域防災拠点の取り決めによるものとなります。
しかし、避難してきたペットを、安全で迷惑がかからない一時避難場所としてどこにするかなど、ほとんどの自治会がまだ何も決めていないのが実状です。もし避難所で吠えたり興奮したら、そこにいることができず飼い主さんと一緒に出ることにもなりかねません。
例えば「避難所となる校舎の、何年何組から何組までをペット専用の避難所にする」といった飼育管理ルールを事前に作っておけば、実際にそのような現場になった際、避難所でのペットの受け入れが容易になります。
これは全国ほとんどの自治体が同じといえるでしょう。
私たち飼い主が自ら進んで地域自治体に関わり働きかけないと、中越大震災や東日本大震災と同じ事態が繰り返されます。

ペットの命を守ることは「人間の心も救う」

私たちも小さな一歩からアクションをおこし、今回のような避難訓練から多くのことを学び、また現状の問題点を洗い出したりと、より一層の防災意識を高めていきたいですね。

プロフィール

主催者さんのご紹介

NPO法人 神奈川動物ボランティア連絡会

開催自治会

グランドメゾン本牧自治会 会長:畑尾 豊

協力団体さんのご紹介