犬や猫を迎える前に

その子を天国に見送るまであなたは責任をもってお世話できますか?

環境省平成25年度統計:犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況

飼い主から(成熟・幼齢とも)

犬:11,769頭

猫:25,168頭

合計:36,937頭

所有者不明(成熟・幼齢とも)

犬:49,042頭

猫:90,316頭

合計:139,358頭

犬猫あわせ25年度だけで176,295頭もの動物がセンターに持ち込まれています。

「飼い主から」は、飼い主が何らかの理由で持ち込むケースです。そして「所有者不明」は、置き去りなどで捨てられたり、また迷子になって収容されたり、そしてやむなく外で暮らすこととなった犬猫が産んだ子犬子猫です。

飼い主からの持ち込み理由は、「引っ越すから」「子供がアレルギーだから」「(飼い主が)高齢になり面倒をみられなくなったから」「ペットが病気になった」「ペットが高齢になった」などが多く、そしてさらに信じがたい理由として「トイレを覚えない」「鳴き声がうるさい」「可愛くない」「子供が飽きた」など無責任な飼い主による理由があげられます。


改正動物愛護法により、飼い主や動物取扱業者にも動物がその命を終えるまで適切に飼養する「終生飼養」が明示されたため、現在は自治体が引き取りを拒否できるようになりました。これにより今後持ち込み頭数は減少しますが、飼育放棄の減少にはつながりません。


ではなぜ、一度は家族の一員として犬猫を迎えたのに飼育放棄をするのでしょうか…。

その理由はやはり安易な購入です。

友達が飼い始めたから…、家に帰ってきた時にぬいぐるみみたいに可愛いこんな子がいたら癒されそう…。


ちょっと待ってください。動物を飼うには「可愛い」と慈しむ気持ちも大切ですが、「可愛い」だけでは飼えません。

犬や猫を迎える前に、まずこちらを読んでよく考えてみましょう。

毎日のお世話

食事のお世話はもちろんのこと、犬に関しては散歩も大切で、犬種によっては30分~1時間程度お散歩が必要です。

また長毛種の犬猫はブラッシングも大切です。グルーミングに伴い大量の毛を飲み込むのを防ぐため、また体の状態を定期的にチェックするという意味でも飼い主によるブラッシングが必要です。このような毎日のお世話をすることができますか。

金銭的負担

犬猫を迎えると、食費や定期的なトリミング、そして狂犬病予防接種やフィラリアワクチン、不妊去勢手術、定期的な健康診断、そして病気や怪我の場合は高額な医療費などがかかります。

ケージ、サークル、トイレ、ベッド、ペットシーツ、猫砂、爪とぎなどのあらゆるペット用品や設備費ふくめこれから最後まであなたは負担することができますか。

動物の寿命について

終生飼養は動物愛護法で義務付けられています。犬の寿命は約12年から15年、猫は約15年と言われています。犬や猫が高齢になり介護が必要になってもあなたのこれからの年齢で最期まで面倒を見られますか。

就職や転勤、単身赴任による引越しの時に

今後転勤や結婚など、生活環境の変化による引越しはありますか。その際、引越し先でペット可の住宅を探すことはできますか?万が一引っ越し先に連れていく事ができない場合は、責任を持って良い里親さんを探せますか。そこに労力をかける余裕がありますか。

家族全員が賛成していますか

ペットを飼うことは家族を迎えること。生涯家族の一員とし、終生責任を持って愛育するために、犬や猫を迎えることについてご家族全員の賛成をいただいてください。

家族構成の変化

今後あなたに子どもが産まれる、又は子どもが増えた場合、犬や猫のお世話まで手が回りますか。その時を想定して犬や猫を迎えられますか。

ペットのトラブル

ペットが起こしたトラブルは飼い主の責任です。

万が一人を噛んだ、犬が吠えてうるさいなどの苦情がきたら、しつけをして状態を改善する余裕がありますか。

子どもに犬猫アレルギーが出たら

子どもに犬猫アレルギーが出た、また将来お子さんが出来てアレルギーが出た場合には、安易に犬猫を手放さず、その症状を緩和するための最良の方法を模索することができますか。

住居について

集合住宅の場合、建物の規約でペットの飼育が禁止されてないか必ず確認してください。頭数や大きさの制限を設けていることもあるので、トラブルにならないよう規約に沿った選択をしてください。

こちらに掲載している犬猫は、一度は人間と一緒に暮らし、なんらかの理由で家族を失った子がほとんどです。

捨てられたり虐待されたり、辛く悲しい過去もあったと思います。それでもまだ人を信じ、人の温もりを求めている子ばかりです。

このような子を二度と同じ目に合わせないよう本当の家族として迎えてください。

そしてもし犬猫を向かえることに少しでも不安を感じたままお迎えしたら、今後あなたの生活の中で動物の存在が大きなストレスやトラブルの元となるでしょう。

ペットは「可愛い」だけでは飼えません。

周りが飼い始めたから、ペットがいたら癒されそうだからと一時の思いだけでなく、最期まで責任を持って飼えるのかお迎えする前によくお考えください。

「安易に飼わない」という選択が結果動物の命を救うことにつながります。

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