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Pick up!!! - ブリオのおススメ映画:みんな生きている~飼い主のいない猫と暮らして

みんな生きている~飼い主のいない猫と暮らして

家族のように大切にされる飼い猫と、人知れず生まれ、人知れず死んでいく野良猫。同じ猫なのに、なんでなの?

野良猫は、実は飼い主に捨てられたか、不妊・去勢手術をしないまま家と外を行き来していた猫と、その子どもたち。人が見捨てた猫なのです。

9年前、娘が拾ってきた子猫のエビ。
以来、庭に来た野良猫をつぎつぎ保護して現在4匹と暮らす「私」が、自分の飼い猫の成長映像をベースに、ビデオカメラを手に、野良猫にかかわる行政、ボランティアグループ、獣医師…ドイツ、アメリカの動物愛護施設まで取材していくドキュメンタリー。

東京五輪が決まり、取り壊される建物で暮らすたくさんの野良猫が行き場を失っていると聞きます。
人と動物が共生する国になるために。今こそ、この映画を!
猫が好きな人、嫌いな人、猫が増えすぎて困っている地域の人、地域猫を知りたい人、猫ボランティアってなにするのか知りたい人、などなど野良猫の基礎知識が満載!

子猫の頃のエビ
子猫の頃のエビ
モコどうぶつ病院の手術
モコどうぶつ病院の手術

製作にあたって 泉悦子監督

娘が子猫をひろってくる前に、オス犬を飼っていました。この犬も娘が拾ってきました。15才8ヶ月で私の腕の中で旅立ちましたが、ちょうど3人の子どもをひとりで育てるので夢中で、犬まで手が回らず、庭にほうりっぱなし。死んでから「トト、ごめんね、庭で一生すごさせて、一度も暖かい部屋に入れてやれなくて」と謝っていました。そうした気持ちもあり、子猫がきたときには、外に出さず、家の中で大切に育てようと決めました。

エビが来て5年目、庭に迷い込んだ野良猫シマを保護しましたが、回虫、瓜実条虫とあらゆる虫を外へ排出しました。野良猫の食生活のすさまじさ、生き抜くためにどれだけ戦ってきたのかと小さなメス猫をみて感心したものです。さらに4匹目に保護したオス猫、クロがエイズ、白血病のキャリアだったのも衝撃でした。母子感染でなく飼い主のいない猫になってから、喧嘩か交尾で感染したのだろうと獣医が教えてくれました。去勢手術をしていれば、喧嘩も交尾もなくキャリアにならなかったのかもしれません。
このクロを外に戻さず自分で育てようと決めたときに、野良猫の基礎知識を映画にして皆に知らせなくてはと思いました。

同時に、猫を助けようと365日、昼夜奮闘しているボランティア、獣医、行政の人たちの様子もドキュメントしよう、日本だけでなく、日本と同じ行政が殺処分しているアメリカと、行政が犬猫の殺処分を禁じている国、ドイツの取材もしようと、構想がどんどんひろがっていきました。

ニャンニャンとしては猫は幼児の頃から親しまれています。でも生猫になると、擬人化した可愛いペットか、汚い迷惑猫のようになります。あのニャンニャンとしていとしく思う気持ちはどこへ行ったのでしょう。なぜそうなったのか、なぜ増えるのか、本当に汚いのか、どんな動物なのかなど、その一歩先の知識はあまり知られていません。元気でまだ生きられるのも含め、年に18万匹の犬猫が行政の手で二酸化炭素のガス室で命を絶たれることもあまり知られていません。町の野良猫を見たときに、この映画を思い出していただければ嬉しいです。

(C)テス企画

モコどうぶつ病院の手術
地域猫 夜のエサやり
ミルクを飲む子猫
ミルクを飲む子猫
マルトノマ郡動物保護施設の猫シェルター
マルトノマ郡動物保護施設の猫シェルター

試写会にて、出演された方々のお話し

保護猫カフェねこかつ オーナー
今までなかなか知る機会の少なかったシェルターの保護猫も、街なかの「保護猫カフェ」という場所でその存在を知ってもらうことができました。
たまたまやってきたお客さんが、「飼い主のいない猫は“処分”の道を辿ることになる」ということを、このカフェに来て初めて知った方も多いとか。
また今は飼えないけど、猫カフェで遊んだお金が保護猫の日常のお世話代になればとおっしゃる方もいるそうです。
練馬区保健所職員 石森さん
5年前は年間400件あったクレームが、地域猫対策により今年度はおそらく250いくかいかないかに減少しました。
そして電話の内容にも変化が現れてきています。
これまでは「野良猫を処分しろ!」といった苦情から、今では「手術はどうしたらといいですか。」など、地域猫に対する具体的な相談内容に変化してきたそうです。
ゴールゼロ 齊藤獣医師
飼い主のいない猫に対し、不妊去勢手術を呼びかけるNPO法人ゴールゼロの獣医師の先生はこう言います。
動物愛護が進んでいるように見える海外でも、日本のような「町内会」の存在はありません。日本の良いところは、地域ボランティアとしてその地域の社会問題としてつながりを強め活動できること。必ず良い結果に結びつくでしょう。
地域猫の生みの親 黒澤 泰さん
15年前はとにかく行政が行うことは処分だけでした。しかし猫を処分しても何も変わらず増える一方、そして批判だらけ。そんな時代から比べればまさに地域猫の内容が今映画になるなど大きく進歩したと言えます。
今後5年ごとに状況はさらに良くなっていくでしょう。行政は、担当者が離れてもそのしくみがしっかり動く、そんな流れを作っていって欲しいと願います。

野良猫は地域の環境問題としてさまざまな立場の人が成し遂げていくことが大切です。

地域住民が猫トラブルについて行政に相談、登録ボランティアの協力を得て調査し、TNR活動するといった
「行政・地域・ボランティア」3者の協力が大切です。

猫問題でお困りの方や地域猫について知りたい方、また活動に参加したい方、分かりやすく丁寧なこの作品をぜひご覧ください。

試写会風景

あなたの街で自主上映会を開催してみませんか?
地域猫について「みんな生きている~飼い主のいない猫と暮らして」を一緒に見て一緒に考える、そしてこの映画をきっかけに、街全体の環境問題に向き合い地域コミュニケーションの発展につながると幸いです。

Tess Planning
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プロフィール

監督 泉悦子さん

監督 泉悦子さん

東京都出身、早稲田大学演劇卒。上野耕三氏にドキュメンタリー映画を、桂千穂氏に映画シナリオを学ぶ。100本以上の教育・PR映画の監督、脚本。
自主製作「心理学者 原口鶴子の青春」で2008年山路ふみ子映画賞福祉賞受賞。2011年長編劇映画「エクレールお菓子放浪記」脚本。本作品が自主製作映画3作目。

みんな生きている~飼い主のいない猫と暮らして

みんな生きている~飼い主のいない猫と暮らして

2014年 91分

監督・脚本・撮影・編集
泉悦子
企画・製作
有限会社 テス企画
公式サイト
みんな生きている~飼い主のいない猫と暮らして