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Pick up!!! - ブリオのおすすめ書籍 : チューズデーに逢うまで

ブリオのおすすめ書籍 : ラスト・チャンス!ぼくに家族ができた日

この本は、米陸軍に17年勤務し、2度イラク戦争に出征した元陸軍大尉と介助犬チューズデーのお話し。
陸軍時代は、不屈の精神と闘志から「ターミネーター」と呼ばれていたモンタバン大尉は、戦闘では小隊を率いイラク戦争の英雄として将来を嘱望されていた。だが、テロリストに襲われ外傷性脳損傷と脊椎損傷を負い、その後帰国し、基地で士官基礎訓練を担当するも、戦地での凄まじい体験がPSTD(心的外傷後ストレス障害)を発症し、心身消耗状態に陥った。
身動きひとつできない激しい痛みと、戦争体験によるフラッシュバック、悪夢…。それは無造作に捨てられた空き缶一つ見ても戦地での簡易爆弾を思い起こしパニック発作が起き、また自爆犯の頭部から剥がれた髭面のマスクは、時にパソコンのモニターに、カフェのテレビに、ショーウィンドーにと見え隠れしついてくる…。戦争は、命や体の一部を奪うが、同時に人の心も粉々にするのだ。
回復の望みを失い、気を失うまで酒をあおる日々、退役軍人病院や政府に対する怒りと死への思い。
そんな死をも覚悟するモンタバン大尉に、障害者のために訓練された介助犬チューズデーが現れた。一方チューズデーも人間との絆が強くなるたびに別れを経験し、心を固く閉ざしていた。
やがてモンタバンとチューズデーは、互いの傷を認め支え合い、そして立ち直ることで人間と介助犬以上の関係、それは親友、同志、兄弟、戦友として心を通わせていく。
この本で戦争の悲惨さや、生きて帰ったとしてもPSTDで苦しみ続ける帰還兵の心の叫びを知ってほしい。今の戦争法案審議に突き刺すそんな一冊です。

著者モンタバン大尉からのメッセージ

『チューズデーに逢うまで』は、現役将兵、戦傷復員兵とその家族、そのほかの障害者の力になりたいという願いをこめて書いたものです。これらの人々が日常的に体験する困難や差別をぜひ日本の読者のみなさんにも知ってもらいたいと願っています。

チューズデーと私は、日本語版の出版を心よりうれしくまた誇りに思っています。将来日本を訪れ、私が経験したPTSDの現実やトラウマから快復したプロセス、そして動物介在療法などについてお話しできる日がくることを心待ちにしています。

友情と希望の光をこめて

ルイス&チューズデー

訳者 加藤喬さんからのメッセージ

東京に住んでいた頃、犬は外で飼うものだった。しかしルイス・カルロス・モンタバン元大尉や大方のアメリカ人にとって、犬は文字通り家族の一員であり最良の伴侶なのだ。座敷犬だけでなく大型犬も家の中を自由に歩き回っている。くたびれたトラックからポルシェまで、助手席に陣取った犬たちが窓から顔を出し、風の中で心地よさそうに髪をなびかせているのも連日見かける。

僕のパートナーの中型犬も家の中で暮らしている。彼女の愛犬マギーと四六時中いっしょに過ごすようになって、犬も夢を見て鳴いたり、日によって行動パターンが微妙に違ったり、翻訳を終えて帰ってくるころ必ずドアのところで待っていて、絆を確かめるかのようにじゃれ付いてくることを知った。この実体験が、モンタバン大尉が描く「ヒトと犬の絆と愛」を翻訳する上で大きな助けになった。読者に汲み取ってもらえれば、訳者としてこれほど嬉しいことはない。

本の紹介

チューズデーに逢うまで

チューズデーに逢うまで

2011年アメリカで発売されるや、たちどころに話題となり、戦場で深く刻み込まれた兵士の心の傷が社会問題化するきっかけのひとつとなった作品である。
Amazon.com(米国)でのレビュー数は発売以来増え続け、その数は2000を突破し更に増え続けている(2015年4月現在)

ぼくは、チューズデー

ぼくは、チューズデー

戦争で大きなけがをしたルイスは、これまでと同じ暮らしができなくなってしまいました。そんなルイスを助けてくれたのが、介助犬のチューズデーでした。ルイスとチューズデーは、どんな暮らしをしているのでしょう?介助犬の仕事と人との絆がわかる写真絵本。

プロフィール

Luis Montalvan

Luis Montalvan

Luis Montalvan 本米陸軍大尉。米陸軍に17年間勤務し、イラク戦争に2度出征。戦闘行動章、青銅星章(2回)、名誉戦傷章を授与される。モンタバンの記事はニューヨークタイムズ、ワシントンポスト他多数掲載され、全米公共ラジオ・TV各局で、その戦場体験、チューズデーとのリハビリ生活に関する特集番組は放送されている。ジャーナリズム修士。現在コロンビア大学戦略通信修士号課程在籍。本書「Until Tuesday」は2011年から3年連続でニューヨーク・タイムズのベストセラー入りを果たし、その児童書「Tuesday Tucks Me In 」は米国アマゾンの2014年度児童書部門第1位。またチューズデーは動物介在療法の啓蒙活動に貢献したとして、米国ケンネルクラブの2013年度名犬賞(ACE)を受賞。