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TSUNAGUプロジェクト - 人をつなぐ、命をツナグ -

動物先進国と日本 一人ひとりの意識の違い

Animal Rights for Japan 聖子ファンデストックさん / 辻ひとみさん

ペットショップでの生体販売は国民のモラルを低下させることにつながる

日本のように、ペットショップで買いたいと思ったときに購入できるシステムはオランダには存在しません。もちろん「消費者」としては、日本のペットショップのほうが買いたい時に買うことができるし、購入後に施設の職員が視察にくるようなこともないのですから、楽ですし、ビジネスとしてはそちらのほうが好都合です。にもかかわらず、オランダではペットショップでの犬猫の生体販売は行われていません。それは、命をビジネスに利用することは、国のモラル低下を意味するということ、そして動物たちに危険をもたらすであろうということを国民一人ひとりがしっかりと理解しているためです。

殺処分ゼロの国オランダの動物保護施設
  • オランダの動物保護施設
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  • オランダの動物保護施設
  • オランダの動物保護施設
  • オランダの動物保護施設
  • オランダの動物保護施設

オランダには動物保護団体が運営している保護施設が、全国に約173箇所あり、すべては殺処分のない保護施設です。つまり、飼い主を失った動物たちが新しい飼い主を見つけるまでの「仮の住まい」です。

人が保護施設から犬・猫を引き取りたいと思っても、簡単に譲渡してもらえるわけではありません。家族構成・住宅環境・飼育経験の有無・職種、そしてどうしてこの種類の犬・猫がほしいのか等、さまざまなことを、施設の職員に聞かれます。犬だと約150ユーロ、猫だと約100ユーロ払い、晴れて飼い主になることができるのですが、譲渡したら終わりというわけではありません。保護施設からの抜き打ち自宅訪問もあるのです。

オランダ政府は施設に連れて来られた犬・猫に対して2週間分の費用の援助をしています。それでは2週間後の飼育費はどうしているのでしょうか?

連れて来た人たちや、引き取る人たちからの料金の徴収も財源の一部分ですが、主に企業、個人、動物愛護団体からの寄付金で運営されています。十分な額とは言えませんが、オランダの人々は「動物たちが持つ命の大切さ」を知っていると言っていいでしょう。一般人の動物愛護意識は高く、愛護という言葉が人の心に浸透しているのです。

オランダの全ての保護施設では2食とおやつ付き&散歩昼寝夜寝付きです。
保護施設には暖房や空調も整備され温度管理されています。比較的新しい施設においては床暖房が設置されています。

北海道と似た気候でもある厳しい冬が訪れるオランダですが、このように暖かな環境で新しい家族が見つかるまでの日々を過ごさせることができるのです。
また、毎年、国立動物保護検査機関が施設を立ち入り検査します。収容動物たちの置かれた状況が法の基準をクリアしているか、厳しいチェックをするのです。

動物愛護法は動物の目線の法律でなければ、それはただの人間の都合で殺処分を行うことのできる笊法となってしまう恐れがあり、動物を守るために効力を発しないのです。

Dierenasiel Amsterdam

たとえば、オランダのアムステルダムの動物保護施設は1901年に発足。2012年現在では収容動物数犬180頭 猫480匹 他の動物も保護可能、となっています。

屋内総面積
5800㎡
犬のための屋外運動場
2700㎡
ホームページ
Dierenopvangcentrum Amsterdam

Dierenasiel Amsterdam

ちなみに訪問係の男性はオランダの有名なコメディアンです。
オランダ語ですが、雰囲気を感じてもらえれば幸いです。この施設には動物のために、骨折・捻挫・術後の筋肉回復用のテラピー室も完備されています。水中テラピーもあります。

この保護施設では年間で約1000-1200頭の犬が新しい飼い主のもとへもらわれていきます。

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プロフィール

Animal Rights for JAPAN 聖子ファンデストックさん

Animal Rights for JAPAN

オランダに続きドイツ支部も増え今後は日本支部も結成を視野に、日本の動物愛護向上のために役に立てるような活動を行っています。主に犬猫たちの命を守ること殺処分しないことが当たり前の日本になるよう情報発信し続けています。

ホームページ
http://www.animalrightsforjapan.com/
聖子 ファンデストックさん

動物先進国オランダの、徹底した動物愛護の姿勢を国際的なアプローチで発信し、日本の動物愛護制度を変えていくためにNPO「Animal Rights for JAPAN」を設立。シェルターでボランティアを行い、オランダのシェルターからノウハウを学んでいます。

辻 ひとみさん

オランダの日本人補習校の小学校の教師をしながら活動し、子供たちに命の大切さについて伝えています。